小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

昔の事 思い出の場所

人は誰しも 思い出が
その時 その時 脳裏を支配し 
時には その原点まで 意識が後戻りしてしまう


今日 40年程前に50日間過ごした場所を訪れた
もう既に更地になっており 思い出の痕跡は皆無ではあったが
確かにここで
俺は 50日間過ごした思い出がある と記憶をたぐり寄せながら
意識は 時間の概念を簡単に壊し


その時の 風 光 匂いまでも 現実のものにしてしまう


思い出に生き始めたのか と情けなさが頭をもたげるが
過去は甘く せつなく かわいい顔をして
洞窟の 奥へ 奥へ 誘い込む

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ここに レストランを廃業した2階建ての建物があり
某会社の お客様接待用の 夏の家 がありました


小次郎は その管理人を 一夏経験をしました 19歳の時です
お客様がいらっしゃる時は 某会社の営業部の女性社員が
お手伝いに来て 小次郎と仲良く 接待をいたします


今から思えば 夢の時間 です
木々は生い茂り 芝生は青く 木製のベンチに腰掛け
何人もの女性社員と あれやこれや お話をし 
時には 手作りプリンをごちそうになり 浪人生活を送っている身には
これは毒だな と思った記憶まで よみがえりました


手漕きボートが たしか2艘あったような記憶
一番若かった女性社員を ボートに乗せた記憶
木漏れ日の中で ちらちら その横顔を盗み見た記憶


洞窟の奥は 本当に甘く せつなく 若く かわいい顔をしています


小次郎は 今日 ラレーの自転車を相棒に
思い出の地を 歩き

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たしか この辺りに ベンチが
ボートはこの辺り と
指をさしたのですが 変わり果てた風景の中では
そよ風ですら 知らん振りをしていました