小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

雨の言葉

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2,310円は高いか どうか
詩集なんて よほどの人でない限り
お金出して 買うかな
ましてや 外国の 翻訳詩集 『雨の言葉』

知ったキッカケ 新聞の書評欄
圧倒的な言葉で私を打ちのめした と これは大げさだと思うが
俺は買ってしまった 

確かに いい いいなー と思う 2,310円は高くない

気に入った 『 喜捨 』

    私は家から家へと訪ね歩く
    乞食僧
    食べられる言葉を集める

    いろいろな金貨
    どれも誇らしげな顔が刻まれている
    私は挨拶する
    どうぞお恵みを

    彼らは私から視線をそらし そして
    微笑む

    私の喜捨袋の中に
    雪が落ちてくる

アウシュビッツを生き延びた ローゼ・アウスレンダー
死ぬ間際まで創作していた彼女
もうほとんど透明に近い言葉たち 俺たちが
見つめる宝石は 見事なまで磨き上げられている

ドイツ語から日本語 壁は余裕もって越えています 加藤さん

もう一つ 『 紙 』

     紙は紙
     しかしそれはまた
     ひとつの道
     星星へ
     象徴と意味へ
     姿をあらわさぬ神秘へ
     そして
     人間へと 通じる道