小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

原爆詩集

iPhoneからSamsungGALAXY Tabに先日乗り換えました
大きな理由は iPhoneでは画面が小さく メールを打つのに
かなり苦労します
それと 電話は家族間での通話がほとんどですので 
息子 娘のdocomoにした方が 経済的との観点でしたが
イヤホンでの通話は かなり不便です


先程 RomanBluetoothハンドセット『R6』を発注しました
あれやこれやと物入りですが
現在を生きていくことは ネット社会に参戦すると同義と思っておりますので
武器代です


前置き長くなりましたが
先日京都駅で所用があり 時間が少し余っておりましたので
Avanti Book centerで時間つぶしをしておりました


詩集コーナーで 峠三吉 『原爆詩集』を発見しました

イメージ 1

1000円 文庫本より少し大きめ ギャラクシータブと同じ大きさの詩集です
この原爆詩集は 昭和50年代か 大江健三郎ヒロシマノートを読んでいた時
その存在を知りました


   ちちをかえせ ははをかえせ
   としよりをかえせ
   こどもをかえせ


   わたしをかえせ わたしにつながる
   にんげんをかえせ


   にんげんの にんげんのよのあるかぎり
   くずれぬへいわを
   へいわをかえせ


この強烈なメッセージは 小次郎の耳奥でかなり長く鳴り続けていました
健三郎のヒロシマノートの内容は まったく思い出せませんが
峠三吉の この序だけは
耳鳴りのように 攻めて来る言霊 と解釈しております
 
この詩集は とてもじゃないが読めない
20年か 30年後 と思っていたのが偶然に 35年後
小次郎の鞄に入ってきました


ここ1週間 原爆詩集を何度も読み返しています


120ページ 『その日はいつか』


     5    
   ああそれは偶然ではない 天災ではない
   人類最初の原爆は
   緻密な計画とあくない野望の意志によって
   東洋の列島 日本民族の上に
   閃光一閃投下され
   のたうち消えた四十万の犠牲者の一人として
   君は殺された


この詩(死)は167歳の少女の 何も分からないまま死んでしまう
情景詩 と
三吉の 怒り 悲しさ 願い が見事に表現されています


日本人の起点となる 詩 であり 
深い感銘が何度も押し寄せます


峠三吉の原爆詩集は 
今の日本の繁栄は 重い歴史の上にある という解釈を
否応無く 直線で 知らしめてくれます