小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

FAR NORTH(極北)


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マーセル・セローの小説 村上春樹 訳
図書館で何気なく手に取り 読み進めました所
面白い内容で 一気に読んでしまいました

そして最後にヒトが残った を読んだ後でしたので
イノベーターとしての主人公 メイクピース(この名も象徴的)
生き様が 狩猟採集民のイメージと重なってしまい
シベリアの原野 ツンドラステップでのホモ・サピエンス
何万年も生き延びて来た生活を彷彿とし このようにしなければ
生き延びる事が出来ない なる程と感嘆しました

このフィクションが 我々の
未来になってしまう可能性は 充分過ぎる程あり
近い将来起こりうる と小次郎は思っています
地球規模の災害 と原発の破綻が同時進行すれば 明日にでも
その混乱と無政府状態は出現する 311を引き合いに出さなくても

どう生き延びるか と言うテーマで考えた場合
議論する何の手だてもない自分を見つけ出すのが精一杯
狩猟採集民 石器時代のレベルで 果たして生き延びる事が可能なのか
どうか

現代文明の庇護のもと コンサバティブとして生かされている我々
自動車 電気 インターネット と文明の中心近くで
ブーブー不平を言っている自分の姿は ツンドラステップでは
1日も生き延びる事は出来ない そのような視点で
この小説を読めば 未来に対する新たな糸口が発見できるかも
と思いたい
NOVELの力は そこにあると 信じております

post-apocalyptic novel 所謂 終末もの 破滅もの は
自分たちの繁栄が永久には続かない いつか終わりが来る
古代文明の人々もそのように思っていた
現在の我々もそのように思っている
多分 何万年何十万年も狩猟採集民として生きて来た記憶が
潜在意識が顕現する そのイマジネーションであるのではないか
今ある内包する危機を避けるべく
脳が指令を出している そのように思えて仕方がないのですが
これは小次郎だけの思いかな

まあ 色々と考えさせられた小説です