小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

#詩

親分竹の子

にょきっと出た竹の子が いつの間にやら 親分竹の子 地べたの養分は地球の力であるから おまえは一日50cmの成長を稼ぐ そもそも 三日や四日で俺を追い抜き 今はもう天を突く 少年の衣を着て

安部公房について少しばかり

先日 社員食堂のおばさん作家 山口恵以子さんをテレビで知り 早速図書館で借りて『月下上海』を読みました ドラマの様な軽いタッチの小説で 時間つぶしには最適じゃないかな 2作目も何か無いか と山口の“や”のところを図書館で物色 していましたら カリンさ…

アン・マクルズの小説

手帳は鉛筆でマイクルズの文章を写しております 写マイですかね アン・マイクルズの小説『儚い光』(Fugitive Pieces)を やっと読み終えました 終えたと言うより 始まったと言った方が良いように思えます 新しい言語の世界を見てしまった 記憶の中の世界をこ…

音が見える

昨日 大中の農道から近江八幡の山々を午後4時過ぎ撮影しました 肉眼ではサンセットの太陽は 丸く見えたのですがカメラでは写りませんでしたので 自分で描きました この惑星(ホシ)の 回転する音が見える 朝の目覚めから 夜の寝入りまで 間断なく哭く声が や…

孤高の樹

墓標群の中に孤高の生を見る とある野道で見つけてしまった 樹 自転車での道行きは 人がやっと通れる か細い生活道まで 奥の奥まで 人目に触れぬ 何百年と時が経つ 底の底までも 他人に開示させてしまう クスノキ科 いやブナ科 見分けは付かない わずか十数…