小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

円仁と甲州野梅

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円仁について語ることができるだろうか
西暦800年代 唐まで 最澄がなし得なかった密教 法 学問を
招来する 五臺山 長安まで
異国の 言葉とて通じない 施しでの巡礼 
そして求法と言う すでに俺たちがどこかに置き忘れてきた高貴な戦

入唐求法巡礼行記 
この文庫本は買ってからすでに十数年は経過している
やっと先日読了 
なかなか進まない読書も 俺にとっては珍しい

遣隋使 遣唐使 7世紀から9世紀にかけて日本政府が行った
文明 文化の総輸入 だが入唐は艱難辛苦を伴う
平底和船は波を切って進むことが出来ない 
東シナ海を漂う航行だから 難破 遭難 海の藻屑と消える恐怖が常に付きまとう
円仁 最澄 空海 その他
彼らは法の為 その恐怖すら希望に変え あらゆる経典を持ち帰った

しかし 円仁が遇った長安での仏教弾圧は凄まじい
長安城中の全ての仏閣を破壊し 全僧侶を還俗 廃仏毀釈の嵐は外国人僧侶も飲み込む
日記は克明に嵐を記載している 

1200年の時間と空間は 短縮され 長安城の軍馬の嘶きと民衆の罵声
午前中しか外出できない円仁の嘆きや悲しみ
何千人という民衆が惨殺される現場へ
俺を呼び込む
最後の100頁は一気に読み終えた

承和五年六月十三日午時第一第四両舶諸使厚駕舶縁無順風停宿三箇日
(承和5年 838年 6月13日正午、第1・第4両舶に遣唐使一行が乗船した。
 順風がないので3日間、備前博多に停泊した。)

承和十四年 十八日到鴻臚舘前
(承和14年9月18日 鴻臚館の前に着いた。)


10年間に及ぶ中国旅行記の旅程を見て欲しい
そして入唐求法巡礼行記 
読書人は一読すべき書物と思われる


甲州野梅(コウシュウヤバイ)
バラ科・サクラ亜属・サクラ属・スモモ亜属
ご親戚筋は アーモンド モモ スモモ アンズ サクラ
古名 ムメ(平安時代
奈良時代は現在のようにウメと言っていた

日本を代表する盆栽展 国風盆栽展の写真を見ていて 野梅 が渋い 欲しい
松 真柏類 は多すぎ
特に甲州野梅が欲しい

黒ずんだ幹筋 20年経たないと花は咲かない 一重のホワイトフラワー
より原種に近く 盆栽の究極美 侘び さび の極致
甲州野梅の専門店で
あれや これや を選ぶが ちょい良いのは最低8万円はする
俺のような貧乏趣味人では いかんともしがたい

でも 神様は 1万ちょいで 俺の希望を叶えさしていただいた
盆栽ライフさん で見つけた甲州野梅
2本の枝が出ているが はたして本枝になるかどうか
花は 4・5年先か

まあ いいとしよう 黒ずんだ幹筋はそのまんま東か