小次郎独演会

こんにちは、小次郎です。凡夫の独り言です。

紅葉真っ盛りの荒皮モミジ

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もう深山の山モミジはそろそろ色づき始めている頃だろうね。里の方ではまだまだだろうけど、小次郎の盆栽モミジは真っ赤だ。毎年早めに紅葉してくださる。本当にありがたい、周りの樹々は青々している中で、赤は鮮烈で命の脈拍が聞こえてくる。季節の移ろいが目にしっかりと伝わる紅葉は、なんとなく寂しくもあり、また冬を迎える気構えを促してくれる。

 

今、ゆっくりですが立松和平氏の「良寛」を読んでいます。備中玉島の円通寺での修行を終え、郷本での托鉢乞食僧を弟の由之に咎められ、生まれ故郷の出雲崎まで連れ帰らされたあたりまで来ております。

良寛さんを読んでいると、今の自分がいかに満たされた中で生きているのかがありありと分かってきて、誰かが言っていた試金石の役割なんだろうネ。あれも欲しい、これも欲しいといった三毒が妙に薄まっていく、そんな人なんだ良寛さんは。

これから五合庵での生活が始まり、里の童との手鞠の饗宴の幕が上がる。そして最後に天女が舞い降りてくる。貞心尼だ。

ここから先は、「本を読もう」で書きたいな。

つくづく思う、良寛さんは仏に選ばれし人なんだろと。漢詩を書き、和歌を読みそして最後には天女と詩歌で遊ぶなんて、これはもうお伽話だ。

 

小次郎の中で段々と大きくなっていく良寛さん。いずれ彼方の世界に渡った時は、まずは道元禅師にご挨拶の後、良寛さんに手鞠の手ほどきを受けようと決めてます。そして密かに持ち込んだブランデーを良寛さんにプレゼントしたい。